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2025.09.04

“居場所”をつくる。家族それぞれのためのパーソナルスペースの工夫

「家族だからといって、いつも一緒にいるわけじゃない」。そんな時代の住まいでは、それぞれが自分らしく過ごせる“居場所”が求められています。子どもの学習スペースや在宅ワークの作業コーナー、趣味に没頭する空間、静かに休むための個室など、用途もスタイルもさまざま。限られた面積のなかでも、ちょっとした工夫で“ひとり時間”と“家族時間”が心地良く両立できる家づくりが可能です。

家族それぞれの「ちょうどいい距離感」

同じ空間にいながらも、それぞれが違うことをしていても違和感がない——そんな間取りの工夫が現代の住まいには求められています。
寝室の一角にワークスペースを設けたり、リビングに学習コーナーをつくったりと、家族それぞれの活動に合わせた「パーソナルスペース」があることで、暮らしの満足度は大きく変わります。
また、照明やコンセントの位置、収納の仕方まで配慮することで、限られたスペースでも快適に使える“自分の場所”を叶えることができます。

二世帯でも“ひとり時間”を心地良く

当社が手がけた、二世帯古民家リノベーションの事例では、世代の異なる家族が心地良く共に暮らす工夫が随所に盛り込まれています。
夜遅く帰宅する息子さんが他の寝室を通らずに自室へアクセスできる動線、和室を中心にぐるりと回遊できる間取り、そしておばあちゃんの部屋に併設された専用トイレ。生活リズムが異なる家族同士でも、お互いに気兼ねなく過ごせる設計が光ります。
さらに、主寝室には婚礼箪笥の扉を活かしてつくられた書斎スペースも。個性と歴史を感じる空間が、落ち着いた“ひとり時間”を演出してくれます。

それぞれの時間を尊重しながら、家族がつながる。
そんなバランスのとれた暮らしを叶えるために、“居場所”を意識した住まいづくりを考えてみませんか?