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2025.06.12

空間の印象を大きく変える、照明の選び方と工夫

住まいの空間づくりにおいて、意外と後回しにされがちなのが「照明」の存在。しかし、どのようなデザインのものを、どの位置に、どんな明るさで設けるかによって、その空間の印象は大きく変わります。照明は、暮らしに溶け込む“機能”であると同時に、空間を彩る“演出”でもあります。

定型の照明計画に“ひと工夫”を加える

設計の段階では照明メーカーが照明計画図を作成してくれることが多く、それに沿って施工すれば、効率的で間違いも少なく進められます。ただ、私たちはすべてをその通りに採用することはほとんどありません。なぜなら、それは確かに無難ではあるものの、空間としての面白みに欠けてしまうと思うからです。
吉村店内創美では、普段から国内外の照明メーカーのカタログや最新デザインをこまめにチェックし、意匠性の高い照明器具をセレクトするよう心がけています。照明は“ただ明るくするもの”ではなく、“その空間をどう見せたいか”を形にする手段のひとつ。あえて少し個性的な照明を一部に選ぶことで、住まいに店舗のような非日常感や、上質な空気を生むことができます。

遊び心と奥行きを生む、間接照明のすすめ

また、近年ご提案する機会が増えているのが「間接照明」です。直接的な明かりではなく、壁や天井をやわらかく照らすことで、空間に余白や奥行きが生まれます。
たとえば事例写真のように、一見照明が必要なさそうな場所にもあえて間接照明を仕込むことで、不思議と空間が豊かに感じられることも。自宅にいながら非日常感や遊び心を味わえる、おすすめの照明計画です。

照明の施主支給もOK。事前相談が鍵

なお、お施主さまが気に入られた照明器具をネットなどでご購入いただき、そちらを支給していただいて設置することももちろん可能です。その際は、取付位置や電気配線に関わる調整が必要なため、できるだけ早めにご相談ください。事前にお知らせいただければ、デザインと機能の両面からより美しく、そして無理のないかたちで設置できるようご提案させていただきます。

暮らしにそっと寄り添いながら、空間の雰囲気を大きく左右する照明。住まいづくりの中で見落とされがちなこのパーツに少しだけこだわってみることで、住まい全体の印象はぐっと洗練されていきます。