WORKS

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2025.09

Store design

【施工事例】 非日常を味わう“隠れ家焼肉”の舞台

今回ご紹介するのは、広島県呉市にオープンした「広島牛焼肉 幸苑」様の内装デザインと施工を手がけた事例です。お施主様のご要望は、「大切な人を連れて行きたくなるような“特別感”のあるお店にしたい」というものでした。
内装を考える前段階からご相談いただき、「お店の“雰囲気”から決めていきたい」とのことだったため、照明、素材、動線設計に至るまで、空間全体で“体験価値”を高めることを重視しました。

間取り・設計の工夫
呉市の路地裏に佇む雑居ビルの2階──。決して立地が目立つわけではないからこそ、「ここに行きたい」と思ってもらえるような外観・動線・視認性の設計を工夫しました。

まずこだわったのは、外からでも店内の雰囲気が感じられるように工夫した、照明の配置と窓からの視線設計。柔らかな灯りが外にこぼれるように計画し、夜の通行人の目にも止まる“気になる店構え”を演出しています。
店内はカウンターと個室の両方を完備。おひとり様から団体利用まで対応できるよう、動線の重なりを最小限に抑え、どの席でも快適に過ごせる空間を目指しました。スタッフ動線にも配慮し、オペレーション効率を高める設計に。厨房から客席までがスムーズにつながることで、接客の質にもつながります。
デザイン・意匠の工夫
「お店の雰囲気から一緒に考えていきたい」というご要望を受け、デザインの方向性を丁寧にヒアリングするところからプロジェクトがスタート。
黒と木目を基調としたシックな空間は、重厚感と落ち着きを併せ持ち、まさに“大切な人と行きたくなる店”を体現。カウンター席にはあえてダクトを見せず、格子状の天井を設けて吸排気機能を美しく包み込みました。空間の一体感を損なうことなく、視線の抜けと上質な陰影を演出しています。
また個室は照明を絞り、落ち着きのある静かな空間に。ダイニングテーブルや椅子、食器類も空間のトーンに合わせてセレクトし、トータルで“非日常感”を体験できる空間に仕上げました。
私たち吉村店内創美は、単に「かっこいい内装をつくる」だけではなく、「繁盛する店づくり」「お客様もスタッフも快適に過ごせる空間」を見据えて空間を設計・施工しています。
「広島牛焼肉 幸苑」様がこの場所で最高のスタートを切り、これからも多くの人に愛されるお店であり続けられるよう、心を込めてお手伝いさせていただきました。
店名:広島牛焼肉 幸苑
住所:広島県呉市本通4-1-6 安井ビル2階
Instagram:@hiroshimagyuu_kouen