WORKS

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2026.06

Store design

【施工事例】焼き菓子店「poppo_hiroshima」スケルトンからつくる、五感で旅する店舗空間

広島市安芸区船越、JR海田駅からほど近い一角にオープンした焼き菓子店「poppo_hiroshima」様。「暮らしたい町、訪れたい町」を目指して活動をされている物件オーナー様の元、お店づくりを始められました。コンセプトは「五感で旅するスパイスの世界」「あの人に会いに行きたいと思える店」。香り高いチャイを目の前で提供することまで見据え、空間・導線・意匠を一体で整えた施工事例です。

【間取り・設計の工夫】
計画はスケルトン状態からの新装工事。厨房、ショップスペース、倉庫、トイレ等を新規に設計・施工しました。
大切にしたのは、オーナー様が一人でも動きやすい動線と、接客の所作が美しく見えるレイアウトです。厨房は作業の流れが滞らない配置を優先しつつ、販売スペースでは「レジ作業」「サッカー台(袋詰めスペース)」「チャイ提供」という複数の作業を担うカウンター計画を検討。機能を詰め込むだけでなく、店の“顔”として印象に残るスペースとして落とし込みました。
また、初めてお店を持たれるタイミングでのご相談だったこともあり、予算面の不安に寄り添いながら進行。仕上げをあえて行わない箇所をつくるなど、メリハリをつけてご予算を調整し、必要なところにしっかり費用をかける計画をご提案しました。
【デザイン・意匠の工夫】
デザインの要素は、木材・真鍮・陶器・インドのブロックプリント、そして柔らかい照明。ブランドストーリー「スパイスを通じて心と体をほどく場所」を空間で表現するため、ロゴやコンセプトカラーを起点にインテリアを広げていきました。
象徴的なのがメインカウンターです。曲線を活かした造形に、手元は当社木工所にあった無垢材で温度を添え、下部にはディスプレイスペースも設けました。カウンター下には間接照明を仕込み、商品や小物がやさしく浮かび上がるように演出。昼と夜で表情が変わり、店の“顔”として印象に残る設えになっています。
照明は、“落ち着きをもたらす柔らかさ”がテーマ。手づくりの流木照明はオーナー様ご自身が製作され、関係業者の協力のもと、空間の印象を決める大切なピースとして完成しました。
打ち合わせから引き渡しまで、店舗オープンへ向けた熱量はひときわ強い現場でした。壁のメインカラーは、器用なご主人が塗装を担当。平日はお仕事をされながら、休日はDIY作業や掃除、器材の組立まで担われ、オーナー様のお菓子づくりも深夜に及ぶ日々が続いたといいます。その姿に、私たちも「できる限り応援したい」という気持ちで向き合い、パースやサンプルを用いた細やかな提案、当社カフェでの実機確認など、初めての店舗づくりに伴走させていただきました。
レジカウンターには、STI.Lスタッフと撮った記念写真が置かれ、「お守りです」と言ってくださり、私たちにとって忘れられない事例になっています。